ART Collective

いつか捨てるつもりで溜め込んでいた、
古紙やいらなくなった封筒、包装紙など
紙の廃材を、
ふと手に取り、切り貼りしてみた。

普段のデッサンや目的を持ったデザイン画とは
違って、形に意味を持たせない
抽象画(アブストラクト)を試みた。

無造作に手を動かす作業中、
「そこにどんな意味があるの?」
「なぜ、その色を使うの?」
と頭の中では質問の声が鳴り止まない。

ぼくはそれでも手を止めずに、
「意味のなくなった廃材で、意味のなさない形を作ってるんだから、そこに意味なんかないんだよ。」
と自分を諭す。

意味をバラバラに分解して、無効化にすること。

無意味なことの連続性。
その先にやがて、安らぎと安心、
深い呼吸と静けさ、無限の広がりが見えてくる。