ENGLISH  |  JAPANESE     

パリでKEISUZUKIが挑む「セミクチュール」の新たな追求

atelier KEISUZUKIはパリのマレ地区で9月30日から10月2日の3日間、パリコレクション期間に併せて、エキシビションサロン「KEISUZUKI salon de PARIS」をオープンする。「新作を展示するショールームであり、パーソナルオーダーのできるサロン」をコンセプトとし、服は25SpringSummerの新作オリジナルを軸に、横浜アトリエサロンや各地のポップアップで展開している、カスタムオーダーからなるベーシックコレクションも揃え、一着づつのパーソナルオーダーはもちろん、バイヤーからのプレタオーダーにも常時対応する。デザイナー鈴木による廃紙を切り貼りしたコラージュアートや、オリジナルフレグランスも扱う。2013年の日本での創業以来KEISUZUKIが培ってきた美意識を生かし、新たなレンジのエレガンスで上質なライフスタイルの提案に挑む。

ショールームでありアトリエサロン、それが「KEISUZUKI salon de PARIS」

パリ出店の構想が立ち上がったのは、1年前のこと。atelier KEISUZUKIは2013年にレディースカスタムオーダーブランドとして創業以来、街を歩く一人一人の女性の美意識が上がれば、”貴方の住む街の景色がエレガントになる”。その景色を作り出す一人一人のために、着ると背筋が伸びる高揚感やシルエット、サイズ感や着丈等のカスタマイズ対応と、セミクチュール技術を培ってきたが、「自分たちが今、パリの街で出来ることを考えることからスタートした」と、創業者兼デザイナーの鈴木。1946年にパリで誕生したクリスチャン・ディオールの、エレガントなデザインの裏付けとなる、”懇切丁寧な仕事と、時代の指針を示す”姿に憧れと夢を見てきた同氏が導き出したのは、「ウエディングドレスのような高揚感と美しいシルエット」というコンセプトだった。そのコンセプトを体現するデザインを試行錯誤し、360度のシルエットバランス、生地とフォルムの組み合わせ、セミオーダーメイドにも対応するオーダースタイルへと収斂。KEISUZUKI salon de PARISでは、既製品は置かずに、パーソナルオーダーと、バイヤーからの好みに併せたカスタマイズオーダーで展開する。

2025 SpringSummer collectionのお披露目

サロン空間の一区画で展開されるSS25コレクションは、パリのコレクションシーズンにあわせて発表される。

”重力にあらがって飛び上がった一瞬の、永遠性”をテーマに、クチュルーテクニックを用いたフォルムと、素材や装飾テーマではウェディングドレスを連想させる要素を取り入れた服たちだ。「重力があるから、布は下に落ちてしまう。大地に引っ張られてしまう。そこから立ち上がったり、飛び上がるには、パワーがいる。いつもポジティブで、自分で奮い起こせる人もいるけど、そういう人ばかりではない。洋服が、その代わりに最初から重力に抗(あらが)う形で存在していたら、着るだけで気持ちを高められて、1日の出発地点を高いところから始められる。」とは鈴木氏。立体的なフォルムと、抑揚の効かせたシルエット、良い意味でのテンション(緊張感)を感じさせる作品が並ぶ。

We want to make forever the moment when we defied gravity and jumped up.

For the SS25 collection, we used couture techniques in the form,The materials and decorative themes incorporate elements reminiscent of wedding dresses.

ドレスアップスタイルの伝統とアップデート

エントランススペースを抜けた奥には、ベーシックコレクションの部屋が展開する。このエリアで印象的なのは、色違いで揃ったコートワンピースとスプリングコートの品揃え。ミカドやサテンなど華やかさのある素材違いや色違いで全く別の表情を見比べるのは楽しい。日本の百貨店やポップアップでも馴染みのある、この定番シリーズは、「”KEISUZUKIは、タイムレスなオケージョンスタイルということで、目まぐるしいトレンドに左右されず、本物・本質を求めるお客様へ提案できる”-」とバイヤーからも、高い評価を受ける逸品たち。注文から3ヶ月後のお届けになる、その待つ時間もまた楽しい。KEISUZUKIとして、「デザインしたものをそのまま届けるだけでなく、訪れる客が個人でもバイヤーでも、パーソナルスタイルに落とし込みやすいように、服の買い物の概念をアップデートしたい。」と鈴木さんは話す。

PRODUCTS

  • Ueha-ウエハ- 

    /価格/56,000円(税込61,600円)〜

    /商品詳細/

    たっぷりのフレアをあしらったシンプルでいてドラマチックなトップスのウエハ。

    どの角度からみても立体的なドレープを入れました。

    ネックラインは、前面はクルーネックで、そのまま流れるようにバックスタイルのV開きに繋がります。

    made in Japan

    /素材/

    Mikado-ミカド-56,000円

    Satin-サテン-58,000円

  • UNI-ユニ-

    /商品名/UNI-ユニ-

    /価格/84,000円(税込92,400円) 〜

    /素材/

    Mikado-ミカド-

    Gabardine-ギャバジン-

    Grosgrain-グログラン-

    /サイズ/

    7号、9号、13号

    /商品詳細/

    コンパクトな袖と肩周りから一転、裾にかけてスーパーボリュームで広がるコートワンピースです。

    前開きボタンが裾まで付き、ワンピースとしてはお呼ばれドレスやお子様の行事シーンにも。

    また羽織として使えば、スプリングコートにも使えます。ウエストにリボンがつくため、ぎゅっと絞った着方も楽しめます。もし魔女の宅急便のキキが、大人になっていたら?

    と、そんなデザインテーマから生まれた1着です。

    made in Japan

  • DYUMA frill -デュマフリル-

    DYUMA frill -デュマフリル-

    /価格/68,000円(税込74.800円)〜

    /素材/

    Mikado-ミカド-

    Gabardine-ギャバジン-

    Grosgrain-グログラン-

    /サイズ/

    SS(3号〜7号)、S(7号〜13号)

    /商品詳細/

    肩周りから裾までゆとりをもたせたドロップショルダーのコートドレスです。

    Aラインのシンプルなシルエットから、50年代後半のエレガントな雰囲気と佇まいが彷彿されます。裾にフリルをあしらったバックスタイルの表情が豊かです。

    立体裁断で作られたシルエットは、とくにサイドや斜め後ろ姿が綺麗です。シンプルだけど華やかに見せたい、という方には特におすすめの1着です。

    made in Japan

  • DYUMA trench -デュマ-トレンチ

    /商品名/DYUMA trench -デュマ-トレンチ

    /価格/84,000円(税込92.400円)~

    /素材/

    Gabardine-ギャバジン-

    Mikado-ミカド-

    /サイズ/

    SS(3号〜7号)、S(7号〜13号)

    /商品詳細/

    Aラインのドロップショルダーコートのデュマに、トレンチコートの要素が加わって生まれた

    デュマトレンチ。従来のトレンチコートが、かっちりしたセットインスリーブの袖であるのに対して、

    肩に沿って優しく馴染むドロップショルダーが特徴。ガンパッチ、ヨーク、ゴールドボタンといったトレンチ要素の機能美が優しく盛り込まれています。made in Japan

  • Tucson-タクソン- 

    /商品名/Tucson-タクソン- 

    /価格/74,000円(税込81,400円)〜

    /素材/

    waffle-ワッフル-

    Mikado-ミカド-

    /サイズ/

    フリー

    /商品詳細/

    立体的に絞りの強弱をいれたノーカラーのVネックジャケットのタクソン。

    ドロップした肩先からウエストに向けて一気に絞りが入ったと思えばすぐに反転、

    ヘムに向かっては、できる限りのフレアが入っています。

    ショート丈のジャケットですが、カーディガン感覚で着られて、すべてのコーディネイトの

    スタイルアップを確実に実現してくれます。made in Japan

意味の”意味性”を問うアート

「あるとき、いらなくなって燃やすゴミに分類した、封筒やメモ書きを拾い上げて、無造作に切り貼りした」デザイナー鈴木によるアブストラクトアート。製作中は、頭の中で鳴り止まない”意味”を問う声との戦いの連続だったという。”なぜ、その形に切るのか?”、”なぜ、その色を貼るのか?”、”そこにどんな意味があるのか?”。

このように生み出すものに対して、意味や有用性がないと納得できない自分がいる一方で、「意味を無効に、意味を全て取り払った時に何が残るのか?」を形にしてみたかったと話す。

無用になった廃材を再構築して、現代における意味性を問う意欲的なアートシリーズにも期待が高まる。

フレグランス <by KEISUZUKI>

さらに、来春発売予定の made in Japanのフレグランスライン、< by KEISUZUKI>も

試供品がお披露目される。香りのレイヤードや、内面にある本質的な魅力を引きだすエッセンスをテーマに、4種類の香りをご用意。「自然に触れて、神秘が自分の内に開くとき、外には静けさが欠かせなかったけれど、同じ瞬間に、内面に見つかるものは、パッションだったり、感謝や献身、貢献、未来へ挑む力強さだったりする。」と鈴木さん。具体と抽象を行き交いながら、自分の内の本質へ向かう旅をテーマにしたフレグランスシリーズも楽しみたい。

ケイスズキ・サロン・ド・パリ情報

■ショップ名:KEISUZUKI SALON DE PARIS /ケイスズキ・サロン・ド・パリ店

■住所:8 rue du Général Guilhem, 75011 Paris, France

■Tel:+81 9 4451 5770

営業時間: 2024年9月30日(月) - 10月2日(水)

SEP.30(mon):12:00-19:00

OCT.1(tue):10:30-19:00

OCT.2(wed):10:30-19:00

■コンタクト:鈴木(info@atelier-keisuzuki.com)

Information

WEB SITE:https://atelier-keisuzuki.com/

Instagram :https://www.instagram.com/atelier_keisuzuki/

10月5日(土)16区での追加開催が決定

そして、ここまで書いてきた内容が10月5日(土)には、会場をjardin du I'llony PARISに変えて、追加開催されることになった。予約不要のこの機会にぜひ、利用していただきたい。スケジュールに合わせて日時、会場を選べるのも嬉しい。

ケイスズキ・サロン・ド・パリ(アディショナル イベント)

■ショップ名:KEISUZUKI SALON DE PARIS /ケイスズキ・サロン・ド・jardin du I'llony PARIS

■住所:3 Rue Mesnil 75116 Paris(jardin du I'llony PARIS

オープン時間: 2024年10月5日(土) 11:00-16:00

■コンタクト:鈴木(info@atelier-keisuzuki.com